友人から借りたOM-1を持って、谷中辺りをぶらぶらしていると
夕焼け段々の下で梶岡禄仙さんとすれ違う。
どうも生まれたばかりみたいな赤ちゃんを貴重品を持ち運ぶよ
うに抱えて歩いている姿がなんだか微笑ましかった。
自分が右手に鷲掴みで持っていたカメラに一瞬反応していたよう
だ、きっと変な殺気を感じたのかもしれない。