この手のフィルムはレンズによっても発色が違うと云うか、
レンズとの相性、撮影の際の光の状態で随分と違って見える。
ここ何日かのものは、ズマロン35mmF2.8M/Lで撮ったもの。
もうちょっと、現代に近いレンズじゃないとあまりどうこうい
えないんじゃないかなと思われ。
うちのレンズセレクトは、モノクロ対応だから悪しからず。

写真は自宅周辺。
同じ所に何十年も住んでいるので、近所も見飽き過ぎているのだが
とにかくごく近くの場所も撮るという事で。
それは、中村立行が死ぬ直前まで自宅近くの大井町のごく普通の写
真を撮っていたことを鮮明に覚えているからだ。
今思い返しても、何処が面白いの?みたいなごく普通の写真だった
のだが、それがいつまでも記憶の片隅から離れないのは何故なんだ
ろうか。
最近興味がある、老人写真(と勝手に自分が呼んでいる写真)を考
える手がかりのひとつとしても、とにかく近所を撮ろうと思っている。